文系修士女の就活ブログ

文系大学院生(女・19卒)が就活していて思ったことを書きます。何かの参考になれば。

就職が厳しいと言われている文系大学院生の就活におけるメリットをあえて考えてみた

世間で根強い、「文系大学院=就職厳しい」というイメージに、あえて立ち向かってみました。

以下で挙げるメリットは、正直なところ、学部生でも人によっては享受できるとおもいます。ですが、大学院生は、それほど特別な行動を起こさなくても、これらのメリットを日常的に受けている可能性が高いです。

 

 
①自分の世界ができる

 

辛いときも打ち込めるものがあります。そうです、研究です。

自分で主体的に計画を立て、研究を進めていく感覚は、上手くいっているときは本当に楽しいものです。研究がストレスになるときもありますが、就活はもっと辛いことも多かったので…

意外と就活が忙しいときほど研究が進んだりしました。精神安定剤ですね。

 

②研究室関係で、濃い経験ができる

大人とお酒を飲んで、仲良くなる。自分を売り込む。情報を引き出す。あやしい書き方ですが、これって仕事で必要なコミュニケーション能力ですよね。

 

大学院生の日頃の生活の中にも、就活で使えるネタは転がっているんです。

TA、学会運営の手伝いなど、大学院生に回ってくる学内バイトは、就活に活かせるかも!?という気持ちで臨みましょう!

人から言われた単純な仕事でも、自分なりに状況を観察して工夫したりすれば、もうそれは立派に自己PR材料になります!

バイト代ももらえて、自己PRも書けて、おいしすぎますね!メリットだらけ。

 

ただし、論文を書く行為そのものや学会発表そのものを自己PRに使うのは難しいと思いました。なぜなら、研究は基本的に好きなことを好きだからやるもの(そうじゃない理由が個人的にあったとしても、それを面接官に理解してもらうことは難しい)だと考えられているからです。好きなんだから努力も忍耐も当たり前でしょ、みたいな。

あとは、研究って特に人文系は個人単位で行う事が多いのも、自己PRに使いにくい理由の1つかもしれない。周りの人を巻き込むタイプの研究プロジェクトやゼミをやっている人は、その限りでもないと思います。

 

 

③将来を考える時間の余裕

モラトリアムと批判されそうですが、その通りだと思います。

将来に向けてのトライ&エラーができる時間が、人よりも長いということはメリットです。自分が将来どうなりたいか、そして仕事選びの観点を深めることができます。

でも、その時間をうまく活用するには、頭で考えているだけではダメで、自分から行動を起こしてみないとだめだったなと振り返って思います。

研究が忙しいから、とか、今学期沢山単位取らなきゃいけないから、とかあんまり考えずに、やりたいこと詰め込んでしまえばよかった。

 

バイトやインターンって、早期選考ルートに進める、とか、コネを作る以外のメリットもあります。私が学部の時に参加したインターンは、周囲の人に恵まれたおかけで楽しかったし、駄目出しもくらったけどそれを乗り越えたときは達成感がありました。

なんでもいいので興味のある会社に潜り込んでみることは意味のある経験になる。

直感でビビっときたやつをまずは始めてみればいいんです。やってみて、ガッカリしたり、失敗することもあるけど、無駄だと思ったらやめればいい。

私はもう1つ、学部時代にミーハーな気持ちからコンサルティング会社で事務のバイトしていましたが、あまり続かず辞めてしまいました。辞めたときは自分ってダメなやつと思った。

でもその経験があったからこそ、「オフィスにずっと閉じこもっているのではなく、客と直接話せる機会がある」「社会貢献を重視したい」「研究者やその道のプロのような方と関わりながら仕事をしたい」「社会貢献度の高い職業に就いている個人を助けたい」などの、仕事に求める条件が浮かび上がってきました。これって、就活をする上で大きなメリットですよね。

誰と関わりながら働くのか、どんな人に利益をもたらす仕事なのかっていう観点ってめちゃくちゃ大事。それを判断するためには、頭で考えるだけではなく、実際に色々なタイプの仕事をかじっておくのが有効。

 

④社会人経験を持つ友達がたくさん

学部で就職した同級生が、仕事にも慣れてきて、憧れフィルターが消えたとき。人の本音の人生観が出る気がします。

人の人生観、仕事観を聞くと、私は聞いているだけでも自分自身の考えが少しずつ形作られていきました。

そういう話をリラックスしてできる友達が多いのは大学院生のメリットです。

 

⑤人生どうにでもなると思える

学部卒で新卒という王道ルートを外れることそのものが実はメリットです。

就活失敗しても、就職して急にリストラされても、人生落ちぶれちまったな…とは全く思わないと思います。いや、すごい辛いとは思うけど、「この企業に就職できないなんてやばい…終わった」みたいに、自分に過度な期待をしないし、ちょっとのことでは人生に絶望することもないと思います。

さんざん、就職厳しいってニュースなんかでやっていたので、周りからのプレッシャーもなくてよかったです。これは人によるとは思うけど。

 

⑥自分の主張や好きなものをボロッカスに言われる経験

 

仕事を否定されるのもとても辛い事。でも、自分が愛してやまないものについて、ああでもないこうでもないと試行錯誤しひねりだした意見を否定されることも、別の意味でつらい。愛を否定されたようなものだから。

そうやって落ち込んだときに、アドバイスをどう受け止めてプラスに変えてくかということに取り組んだ経験は、仕事や人間関係でも役に立つと思います。