文系修士女の就活ブログ

文系大学院生(女・19卒)が就活していて思ったことを書きます。何かの参考になれば。

人文系の大学院に行きたくなったらまずやること

いつの間にか夏の院試がいろいろな学部で終わっていたようです。

きっと冬の大学院入学説明会なんかも終わっている頃だと思います。

お疲れ様です。

 

学部2~3年生は、そろそろうっすらと、大学院に行きたいなとか、就活と院進どっちにしようか決められないと悩む時期かもしれないですね。

この時点ですでに、研究をもっと続けたい!大学院に行きたい!という気持ちがかなり強い人は、熱意がすごいと思います。ただ、就活については本やネット上のいろいろな記事があるけど、院進をしたくなった人がどこから始めれば良いかという話はあまりない。理系や法科大学院はまだある方ですが、人文系となると情報量は0に近い。

せっかく大学院に進学したのに進学を後悔している人や、研究室とのミスマッチにより心を病んでしまった人を見てきました。大学院ライフを送るために、自分の頭で考えること同時に、こういう準備をしたら良いんじゃないのかなと思うことを書きました。

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身の回りの人文系大学院生に話を聞く

学部2年生や3年生には、気軽に出来るこの方法をお勧めしたいです。

自分の行きたいと思っている研究室の人でなくとも構わないです。一緒の授業を受けていた先輩、サークルの先輩、とにかく身の回りにいる人文系大学院生と話しましょう。彼らが生活の中でどんなことを楽しいと思っているのか、どんなことをつらいと思っているのかというのを知ると知らないとでは大違いです。

院進した理由や、就活と迷わなかったかという話も、聞いてみると面白いと思います。

 

行きたい研究室の人と知り合う

教授と知り合いになれるチャンスがあるのであれば、とてもラッキーですが、まずは学生でも構わないと思います。

活きたい大学院が学部と同じ大学であれば、授業(特に、講義よりも人間関係が密接なゼミ形式の授業)をとるのが一番簡単で確実な方法でしょう。

他大学の大学院に行きたい場合、関係者と知り合うのは少し難しいです。ですが、授業の聴講や、その研究室主催のシンポジウムへの参加、専門的なアルバイトでの繋がりなどによって接点を作ることはできます。

学部生でシンポジウムとか参加して良いのかな?と消極的にならなくても大丈夫です。確かに研究会に来る3年生は珍しいと思いますが、その分目立つので人から興味を持ってもらえます。誰でも、人から興味をもってもらえると嬉しいものです。自分自身と同じ研究分野に興味を持ってくれる若い人がいたら、好感を持つはずです。的の外れた発言をしても、積極性や熱意を評価してもらえると思います。色々な人と知り合えるチャンスがあるという意味でも、学会や研究会への参加やお手伝いは、やっておいて損ではないと思います。

そうやって培った人脈は、入学を果たした後にもいろいろな意味で自分を助けてくれる存在になったと自分の経験からして断言できます。

もし行きたい研究室の人と知り合いになることができたら、いろいろ質問してみましょう。

先生の指導方法(進捗報告などは多い方か?自分から見せに行けば見てもらえるか?それとも完全に放置か?)や研究室の雰囲気(議論好きやおせっかいが多いタイプか、それとも個々人の距離が離れている感じか)などにギャップがあると、入学後、精神的にダメージを受けやすい気がするので、探っておきましょう。

 

研究室訪問

 学部からストレートに進学するのでない場合は、できることならしておくと良いのではないでしょうか。

勇気が要るとは思いますが、訪問してみて、行きたかった研究室だけどやっぱりなんか違うな?と思ったら、受験を辞めても問題はありません。ただ、受験直前にそうなってしまうと大変だと思うので、やるなら早めに越したことはないです。

師事したい教授が退官、サバティカルで海外、など、自分が入学したタイミングで大学院から先生がいなくなってしまう危険性などもある程度回避できると思います。

入試説明会以降だと、入試関係者と受験生の接触が禁止されている大学もあります。少し早いかなと思うかもしれませんが、訪問時期は入試の半年前でも遅いくらいかもしれません。

研究室訪問を受け付けているかどうか、訪問が可能ならいつうかがってもいいのかどうかを必ず事前に連絡しましょう。そうすれば失礼に当たることはないと思います。

自分が大学院でやりたいと思っていることや、大学院の指導・カリキュラムなどへの疑問点を整理していくと話が早いと思います。

 

ホームページで募集要項や説明会などの情報をチェック

募集要項をよく確認するのは必須です。HPに公開されているので簡単に見られます。

研究室の説明・受験申込手続き・試験日・試験概要・学費など、重要な情報が満載です。学部2・3年生は、現段階での情報が自分の受験する年にも当てはまるかはわかりませんが、大抵の場合は大きく変わらないはずです。とりあえず今見られる最新の募集要項を見ておきましょう。

試験内容についても、入試の1~2年前から把握しておいて損はないでしょう。なぜなら、語学試験の準備など、対策に時間のかかる科目もあるからです。

また、論文などが求められる場合、卒論を書きあげるスケジュールとの兼ね合いもあります。

 

入試問題を最低1~2年分チェックする

大学院まで出向いて購入するのが一般的と思われます。

中にはダウンロードできたり、取り寄せを受け付けているところもあるかもです。

 

就活について考える

就活に嫌悪感を持っている人も多いのではないかと思いますが、大事な話です。

大学院に行く準備しておいて、やっぱりやめるというのは簡単です。でも、就活は3年生の終わりから4年生の前半を逃すと、受けるチャンスすらない企業が多数存在します。通年就活を行っている企業が増えてきてはいますし、そういう企業がもっと増えてほしいとは思うのですが、数年でこの状況が大きく変わるとは思えません。

心に少しでもひっかかる企業があったり、院進と民間企業就職どちらにも興味があるなら、学部新卒という大きなチャンスを使わない手はないと個人的には思います。就活と院進の両立ですね。文系学部4年生は必要単位も少ないので、受ける企業の数にもよりますが、不可能なことでは無いです。私も学部時代に1社、どうしても受けたいところを受けましたが、そのせいで忙しくなって卒論や院試に影響が出たということは無かったです。

就活と大学院で迷っている時点で研究に向いてないということを言ってくる人もいるかもしれない。でも、私はそうは思いません。大学院で色々な出会いや経験をして、人生に対する考え方がコロッと変わることだってあると思う。だから、やりたいことは何でもやっちゃえば良いと思うんです。

院試に万が一落ちたときは、もう一年受けるのか、それとも就職するのか。修士課程に進んだあとさらに進学するのかどうか。もし修士課程で学問の道を進むことをやめる場合、民間就職するのかどうか。

どれも今すぐ結論が出せる問題ではないと思うのですが、早くから頭の片隅にこれらの問いを置いておくに越したことは無いです。いざ決断を迫られたときに絶対役立ちます。

 

色々書きましたが、真剣に考えて自分が納得したやり方であれば、大学院のミスマッチングや進路選択の後悔が少ないはずです。