就活サイト結局どれが便利なのか-出版社内定者が振り返る、大手ナビサイトから逆求人サービスまで
若者のナビサイト離れが進んでいるらしいです。
この記事によると、6割くらいの学生はナビサイトを中心に就活していくのだとか。
ナビサイトに頼らない学生=意識高いデキる学生と、この記事の著者は認識されているような気がしますが、そういう人たちはどういう企業受けるんですかね?外資コンサルとかかな?
私は6割の学生に分類されると思いますが、ナビサイトが100%だったわけではないです。逆求人サイトや就活相談サービスも利用したことがありました。ということで、私が登録していた就活サービスを振り返ります。
大手ナビサイト
どれに登録すればいいかよくわからなかったので、掲載企業数が多そうな大手ナビサイト(リクナビとマイナビ)の2つに1月頃登録しました。
大手企業でも、どちらか1つの就活ナビサイトにしか掲載されていないところはザラにありました。しかし両方に掲載されていないところは、大手企業ではそれほど無いのではないかと思われます。
ナビサイトを経由せず企業に直接エントリー可能なところも多いですが、ナビサイトを経由しないとエントリーもできないどころか、面接の予約もナビサイトを使うといった企業も多いので、登録はしておいて損はないはず。あとナビサイトを経由してのエントリーだと、個人情報の入力が楽になります(名前や大学名、卒業年度などを自動で埋めてくれる)。
大手ナビサイトのメリットとデメリットは表裏一体で、とにかく企業数が多いところです。業種と勤務地などの条件を入れて絞って検索することができるのですが、実は知らなかったすてきな企業に遭遇できるチャンスです。
一方、職業に求める条件やこだわりがそれほどなかった就活初期の私は、大量の情報に混乱して辟易したこともあります。大量一括のエントリーが可能なので、冷静に考えたらこの企業なんで受けたんだろう?というようなところにエントリーしていたり、無駄な作業をついさせられてしまうところもあります。
マイナビ
メインで使っていました。アプリもPCの画面も見やすかったです。
ESを公開すると企業が添削してくれるサービスや、スカウトがくるサービスなどもあったのですが、面倒だったのでやってないです。
リクナビ
マイナビに載っていない企業をフォローするためだけに使っていました。使用頻度も少なかったので、アプリはダウンロードしてないです。
たまーに開いては、希望職種を入力して、新しく掲載されている企業がないかチェックしていました。
Open ES
どの会社にも提出できる共通様式の履歴書です。リクナビと連動しており、OpenES可という企業にはこれを出せばOKという、就活生の手間を省いてくれる代物です。
連絡先、学歴、資格、趣味以外に、
- 学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容 250字
- 自己PR 400字
- 学生時代に最も打ち込んだこと 400字
の記述欄があります。
どの企業も共通で使えるというウリがありますが、私は企業によって少しずつ話の着地点を変えたり、エピソードそのものを別のものにしていました。
会社にとって自分の良さをアピールするエピソードの書き方は以下の記事を参照。
大学関連のサービス
大学生協withnavi
生協に加入している人には、就活関連イベントのハガキが送られてくると思います。業界研究セミナーとかの案内や、企業の宣伝などを頼んでも無いのに送りつけてくるアレです。
就活に乗り気じゃなかったときはイライラしていたのですが、結果的にお世話になりました。私が利用したのは、就活講座です。キャリアアドバイザーの人が講師役で、学生は各回に15人くらいでしょうか。全て無料です。
私は自己PRの書き方と、グループディスカッションのやり方の2テーマに参加しました。自己PRの回は正直微妙でしたが、グループディスカッションのやり方は、他の参加者との実践練習もでき、満足がいきました。
利用しなかったけど、就活個別相談もいいサービスだと思いました。
ホームページから予約が簡単にできるのがよかったです。
大学の就職課
キャリアアドバイザーに個別相談に行き、面接練習をしてもらいました。生身の人間が1対1で指導してくれるってすごい事だと思います。緊張しやすい人は予行練習として活用できます。
あとは、就活体験記を読んだり、OBOG名簿閲覧ができるのが便利です。これらのサービスも学生はタダなので、一度はお試しで使ってみては。
以下の記事も参照!
タダでサービスを受けられるのはありがたいんですが、不満もあります。まずは、面談の予約がめちゃくちゃ取りにくい。2週間先の枠しか予約できないときもあった。ドタキャンが可能なシステムになっているので、実際はキャリアアドバイザーが待ちぼうけになっていることも多々あると予想しています。Twitterとか、リアルタイムで情報発信できるツールで、「急遽個別相談1名可能です!」みたいにしてくれれば便利だと思う。
また、求人票を見てガッカリしました。時期のせいもあったのか、求人数はそれほど多くなく、なぜか理化学系の企業に偏っていました。ただ大学の求人票に載っている企業は、大手ナビサイトから応募するより勝率が高いかもしれないので、一度は見てみると良いかも。
逆求人サービス
キャリアベース
適性検査と能力検査の結果に応じて、企業もしくは人材紹介業者からメールが来ます。
どこかの会社の冬期インターンの選考で、これを受けたんですよね。試験は結構難しかった記憶があります。Webテストの予行練習としても活用できそう。
人材研究所という人材紹介業者からメールをいただき、面白そうな求人が載っていたので、自分から連絡して2回面談をしました。追加で紹介してもらった求人も、私が選考に通らなかったのでダメになっちゃったのですが、かなり充実していた記憶があります。
このサービス経由で訪問したある企業の担当者が、幸運なことにとても素敵なお姉さんで、面接と言うより就活相談みたいになって終わったんですけど、就活が辛かった私にとってご褒美みたいな出会いでした。
キミスカ
プロフィールと他社の就活状況を登録することで、企業からスカウトされるというサイトです。
スカウトといっても実体は様々で、即内定!ってなるのではなく、いきなり最終面接から選考に参加してもらうとか、2回の面接で判断するとか、そういうことが多いです。
自分自身はあまり良いなと思う企業からスカウトをもらえなかったので、説明会や面接に行ったことはありません。
就活状況もちまちま更新しなければならないので、とりあえずどこかから内定をもらいたいっていう人以外にはあんまりオススメはできないかな。
その他の就活サイト
Wantedly
新卒に限らず、インターン・アルバイト・契約社員・転職と幅広く求人が載っています。最大の特徴は、企業の活動や理念がブログのような形で紹介されており、それを見て興味を持ったユーザーが面接や企業訪問を企業に打診できるというところです。
私は企業訪問や面談の申し込みをしたことはないのですが、「まずはウチがどんなとこか見てみて、軽く話し合おう」という感じの企業が多く、画期的なサービスだと思いました。
面白い記事が多くて、就活の息抜きにはいいかもしれないです。
業界は、ベンチャー企業やIT関連が多いですが、編集者(webが多い)やライターの募集も結構あります。
リクナビ就職エージェント
リクナビのアカウントを作ったときに、このサービスに加入するかどうか選べます。電話がかかってきて、面談をすればオススメ求人を教えてくれるそうです。
私は登録したことも忘れて過ごしていたのですが、何回も特定の電話番号から着信があって、それがこのサービスからでした。電話がかかってきたのが、出版社に絶対行きたいなと思っていた時期だったので、おそらくリクナビがこの時期に持っている求人に出版社はないだろうと考え、面談サービスは利用しませんでした。
マイナビ新卒紹介
メルマガ形式で、非公開求人のメールが週に1・2回届きます。それ以外に、個別面談もやってくれるみたいです。求人の内容は、総合職もあれば一般職もあり、業種も様々なところは良さそうだと思いました。大手企業のグループ会社が結構多かった印象があります。
個人的に、リクナビみたいに「とにかく面談しませんか?」みたいな形式ではなく、メールである程度求人の情報を把握してから、詳しい話を聞く段階へと進むサービスの方が便利だと思います。
アカリク
大学院生のための就活サイトということで期待していましたが、人文系の修士課程の人にはあまり使うメリットないと思います。理系の大学院生や、文系の経済の大学院生の人には、本当に大学院生を求めている企業からの求人があると思うので、その点では便利なサービスです。ただ、私が応募できる求人はSEのみでした。統計やExcelを大学院で使っている人歓迎!というような条件にもあてはまらず、そもそも応募できる企業数が少ないです。
でも、博士課程卒の求人なんかもあるところは本当にすごいし、多様な人生のあり方を応援するすばらしいサービスだと思っています。フリーペーパーが面白くて、よく読んでいました。