自己PRが苦手な私が、就活で自分の売り込みに成功するまで
私は自己PRがすごい嫌いで苦手でした。
自分のことを語るのが恥ずかしいし、長所より欠点の方が目につく性格。
グループ面接でスラスラと、「私の長所は人を思いやるところです(キラキラ)」って喋ってる人が、すごいなとすら思えてくる日々。
でも、友達に相談したりして試行錯誤を重ねてからは、割と自己PRが苦痛に感じなくなりました。
それから程なくして、どうにか自分を売り込むことに成功し、内定をいただくことができました。
学部生は勿論、「インターンとかしてない」「大学院生活で研究くらいしか力を注いだものがない」という大学院生(私がそうです)も、自己PRに困ったら以下の手順を試してみてほしいです。
- 0.面接の意味
- 1.自分の特長が表れた経験を思い出し、蓄積しておく
- 4.手順3で明らかになった特長・性質を自分が発揮したエピソードを考える
- 5.すでにあるエピソード(手順1)なども見返し、エピソードを通して伝えたい内容を再考する
0.面接の意味
面接官が知りたいのは、「こいつは会社に利益をもたらしそうな人か」ということです。面接官なったことないからわからんけど、たぶん。
学生時代のサークルの経験もバイトの経験も、仕事には関係なくないかと思ってしまいますが、そこは新卒です。ポテンシャルを測るために、学生時代のエピソードを聞くわけです。
それ以外に性格や雰囲気なんかも関係あるのかもしれませんが、本来の自分とは異なる風に性格をつくろっても見抜ける人は見抜くと思うので、私が言える対策はほとんどないです。
私は就活中、「好感を持てるようなコミュニケーションを取ろう!でも無理したり嘘ついたりしない」っていうことを考えてました。
キメようと思ってしゃべると自分の声キモくなるっていうことを就活の序盤で知ったので、普通の声色で、でも普段よりも気持ち明るめにハキハキ喋るようにしてました。
「普段の自分を出そう」とかってよく言うけど、それはありのままの自分を出すってこととは違うと思います。詐欺にならない・無理がないレベルで最高の自分を魅せよう!ってことです。
自己PRも基本考え方は一緒です。ただ、大人数から選ばれるためには相手の心に残るような魅力をうったえなければなりません。
以下では自己PRを組み立てる流れを紹介します。
1.自分の特長が表れた経験を思い出し、蓄積しておく
学生時代に頑張ったことや、自分の長所って、ESでは1つしか書く欄がないと思うけれど、よく考えたら沢山あっていいはずです。
お気に入りのエピソードがあってもいいのですが、実際に面接を受けてみてあまりいい反応をもらえなかったら固執しすぎない方がいいかも。
そのエピソードでは十分魅力を発揮できないということに気付いた場合、代わりに控えとなるエピソードがある方がいいです。
なので少しでも思いついたら過去の経験はメモしておきましょう。
成し遂げた事のデカさにはあまりこだわらなくていいです。
あと、「忍耐強さ」と「見切りの良さ」みたいな全く異なる性質のエピソードがでてきても大丈夫です。人間そんな単純な性格じゃありません。全ての面接で一貫性を保つ必要はないです。とにかくここではカードを増やしましょう。
なお、ここであんまり過去の経験を思いつくことができなくても大丈夫です。
2.その会社で自分がやるであろう業務を想像する
例えば、出版社の編集に応募する場合、「業務っていったって編集するんでしょ」くらいの認識では、この先のプロセスがやりにくい。
できればもう少し細かいところまで想像したい!
編集の例でいうなら、どんな分野の書籍に強いのか・力を入れているのかということはもちろん、著者やライターなど仕事で関わる人はどのような人なのか、読者はどのような層なのかも気にしたいです。
同じ業界・職種でも、会社によって仕事の仕方、取引する相手、お客など違うところがあるはずです。企業の人に直接話を聞ける機会や、ネット上に載っているインタビュー記事(新入社員の「自分はこんな仕事をしてます!」みたいなの、よくある)などを利用して、業務を想像する材料を集めましょう。
3.手順1をもとに、その業務にはどのような特長を持った人が適任か考える
例えば、若い女性向けのおしゃれな本を出すことに力を入れている出版社であれば、流行に強く新しいものにはすぐ飛びつくという個性を持っている人は、企業から「この子いいな」と思われる可能性があります。
また、編集の職種全般に求められそうな特性として、独自にアイデアを考え、調整をしながら実行するというエピソードも、ウケがいいような気がしてきます。
手順2が大雑把すぎると手順3も難しくなるので、ここで行き詰まりを感じたら再度手順1をやってみましょう。
4.手順3で明らかになった特長・性質を自分が発揮したエピソードを考える
「あなたの長所は?」って聞かれるより、「あなたは、大勢の人と共同で作業しなければいけないときに忍耐強さを発揮した経験がありますか?」って具体的に聞かれる方が、エピソードを答えやすくないですか!
しかも、この方法だと、「忍耐強さ」だけでなく、それがどういうシチュエーションで発揮されたかということ(「大勢の人と共同作業」)にも気が向きます。
よく面接でつっこまれてシマッタと思ったのが、シチュエーションです。
「コミュニケーション力があります!サークル内で全員に声をかけて〇〇を成し遂げました」という発言に対して、面接官はきっと、「うちの会社の営業の大事な仕事は、取引先のお偉いさんと話すことなんだけど…仲間内でのエピソードではなく、目上の人や初対面の人とどんな風にコミュニケーションがとれるかが知りたい!」と思うはずです。
特長を考えるときは、シチュエーションも想定しましょう。
5.すでにあるエピソード(手順1)なども見返し、エピソードを通して伝えたい内容を再考する
エピソードを念頭に置いてから自己PRを組み立てるのって、実は結構難しいと思っています。
いくらエピソードが面白くても、そこから導き出される「私はこういう人です、なので御社のこういう仕事には向いてます!」っていう結論に説得力がなければ、あなたの経験は無駄になってしまいます。
そんなにバラエティ豊かな経験をしてないという人も、とにかく種類が大事です!
高校や幼少期に遡ってもいいので、頑張って考えましょう。
また、すでに手順1で挙げたエピソードも、そこから導かれる結論は1つではないはずです。
その会社の業務に繋がるように結論を調整することで、ぐっと魅力的な自己PRになります。