就職が厳しいと言われている文系大学院生の就活におけるメリットをあえて考えてみた
世間で根強い、「文系大学院=就職厳しい」というイメージに、あえて立ち向かってみました。
以下で挙げるメリットは、正直なところ、学部生でも人によっては享受できるとおもいます。ですが、大学院生は、それほど特別な行動を起こさなくても、これらのメリットを日常的に受けている可能性が高いです。
①自分の世界ができる
辛いときも打ち込めるものがあります。そうです、研究です。
自分で主体的に計画を立て、研究を進めていく感覚は、上手くいっているときは本当に楽しいものです。研究がストレスになるときもありますが、就活はもっと辛いことも多かったので…
意外と就活が忙しいときほど研究が進んだりしました。精神安定剤ですね。
②研究室関係で、濃い経験ができる
大人とお酒を飲んで、仲良くなる。自分を売り込む。情報を引き出す。あやしい書き方ですが、これって仕事で必要なコミュニケーション能力ですよね。
大学院生の日頃の生活の中にも、就活で使えるネタは転がっているんです。
TA、学会運営の手伝いなど、大学院生に回ってくる学内バイトは、就活に活かせるかも!?という気持ちで臨みましょう!
人から言われた単純な仕事でも、自分なりに状況を観察して工夫したりすれば、もうそれは立派に自己PR材料になります!
バイト代ももらえて、自己PRも書けて、おいしすぎますね!メリットだらけ。
ただし、論文を書く行為そのものや学会発表そのものを自己PRに使うのは難しいと思いました。なぜなら、研究は基本的に好きなことを好きだからやるもの(そうじゃない理由が個人的にあったとしても、それを面接官に理解してもらうことは難しい)だと考えられているからです。好きなんだから努力も忍耐も当たり前でしょ、みたいな。
あとは、研究って特に人文系は個人単位で行う事が多いのも、自己PRに使いにくい理由の1つかもしれない。周りの人を巻き込むタイプの研究プロジェクトやゼミをやっている人は、その限りでもないと思います。
③将来を考える時間の余裕
モラトリアムと批判されそうですが、その通りだと思います。
将来に向けてのトライ&エラーができる時間が、人よりも長いということはメリットです。自分が将来どうなりたいか、そして仕事選びの観点を深めることができます。
でも、その時間をうまく活用するには、頭で考えているだけではダメで、自分から行動を起こしてみないとだめだったなと振り返って思います。
研究が忙しいから、とか、今学期沢山単位取らなきゃいけないから、とかあんまり考えずに、やりたいこと詰め込んでしまえばよかった。
バイトやインターンって、早期選考ルートに進める、とか、コネを作る以外のメリットもあります。私が学部の時に参加したインターンは、周囲の人に恵まれたおかけで楽しかったし、駄目出しもくらったけどそれを乗り越えたときは達成感がありました。
なんでもいいので興味のある会社に潜り込んでみることは意味のある経験になる。
直感でビビっときたやつをまずは始めてみればいいんです。やってみて、ガッカリしたり、失敗することもあるけど、無駄だと思ったらやめればいい。
私はもう1つ、学部時代にミーハーな気持ちからコンサルティング会社で事務のバイトしていましたが、あまり続かず辞めてしまいました。辞めたときは自分ってダメなやつと思った。
でもその経験があったからこそ、「オフィスにずっと閉じこもっているのではなく、客と直接話せる機会がある」「社会貢献を重視したい」「研究者やその道のプロのような方と関わりながら仕事をしたい」「社会貢献度の高い職業に就いている個人を助けたい」などの、仕事に求める条件が浮かび上がってきました。これって、就活をする上で大きなメリットですよね。
誰と関わりながら働くのか、どんな人に利益をもたらす仕事なのかっていう観点ってめちゃくちゃ大事。それを判断するためには、頭で考えるだけではなく、実際に色々なタイプの仕事をかじっておくのが有効。
④社会人経験を持つ友達がたくさん
学部で就職した同級生が、仕事にも慣れてきて、憧れフィルターが消えたとき。人の本音の人生観が出る気がします。
人の人生観、仕事観を聞くと、私は聞いているだけでも自分自身の考えが少しずつ形作られていきました。
そういう話をリラックスしてできる友達が多いのは大学院生のメリットです。
⑤人生どうにでもなると思える
学部卒で新卒という王道ルートを外れることそのものが実はメリットです。
就活失敗しても、就職して急にリストラされても、人生落ちぶれちまったな…とは全く思わないと思います。いや、すごい辛いとは思うけど、「この企業に就職できないなんてやばい…終わった」みたいに、自分に過度な期待をしないし、ちょっとのことでは人生に絶望することもないと思います。
さんざん、就職厳しいってニュースなんかでやっていたので、周りからのプレッシャーもなくてよかったです。これは人によるとは思うけど。
⑥自分の主張や好きなものをボロッカスに言われる経験
仕事を否定されるのもとても辛い事。でも、自分が愛してやまないものについて、ああでもないこうでもないと試行錯誤しひねりだした意見を否定されることも、別の意味でつらい。愛を否定されたようなものだから。
そうやって落ち込んだときに、アドバイスをどう受け止めてプラスに変えてくかということに取り組んだ経験は、仕事や人間関係でも役に立つと思います。
人文学も商売である
こんな記事を見つけた。
人生の宝物って、どうせ小説家としての名声とかキャリアでしょ、と思って、そしたらまあ結論は案の定そうだったんだけど、それ以外の部分で自分の中で心に残る言葉があった。
新聞が商売である如く大学も商売である
私が大学・大学院で接した教授は、主に2タイプに分けられた。
1.研究職としてやっていくなら、自分をうまく売り込んでいかないといけない。研究を社会に役立てなければならない。必要とされるような存在になるべし。
2.ごはんを食べることだけを考えていたらいい研究はできない。研究(特に人文系)は残念ながら社会に活きることなどほとんどない。学問的厳密さを追求すべし。
私は後者の意見になんだかすごく違和感があったのだ。
夏目漱石は、1でもなく、2でもない進路を選んだ。だが、結果として1の理想である、社会に求められる存在になったわけだ。その事実がとても爽快に感じた。
研究職も商売だ。
難しい病気を治すことにつながるかもしれない医学系の研究、社会を便利にする工学系の研究に比べたら、人文系の学問は役に立たないようにみえるかもしれない。
でも、本当にそう言い切れるか?
美輪明宏が新聞で、「とげとげしい日常を和らげるために芸術がある」というようなことを述べており、全くその通りと思った。自分の中で、美輪さんのイメージが急上昇した瞬間であった。ちなみに、それまでの美輪さんのイメージは私が小学生の時に全盛期だった「オーラの泉」という番組によって形作られた。「宝石持ちすぎると良くないわよ」と自身は指輪をいっぱい嵌めているのにもかかわらずゲストに忠告していたので、怪しいイメージがあったが、見直した。
役に立たないことを追求できる場が大学だという主張が、偉い立場の教授や大学関係者の口からも出てくるが、本当にそうなのか。文学作品や歴史資料の価値を訴えることができる人は、社会の益になるからこそ必要なのではないか。
綺麗事ではない。閉じられた仲間内の趣味サークルばっかりでは、学問は社会に必要と感じてもらえなくなり、いつか絶滅してしまうだろう。
私は資料調査をする側にも、資料保存をする側の経験もしたことがある。
資料保存はすごく地道な作業だ。こんなものを必要とする人がいるのか、信じられなくても捨てるわけにはいかない。1つ1つリストに登録して、来歴を書いたり、ラベリングする。いったん保管したらそれで終わりでもなく、定期的に防虫剤を取り替えることもしなければならない。年々場所をとるようになるから、整理したり新しい保管場所をつくってあげないといけない。
誰も使わないかもしれない資料でも、そうやって大切に大切に手間をかけて保存するわけである。
大学院生になって、資料調査をしてわかったのは、そういった保管施設の大切さだ。たとえ今使う人がいなくても、未来に使う誰かのために、資料は保存されているのだ。
恥ずかしながら、資料保存の価値を私は実感を伴って深く理解できたのはそのときである。そういった施設を利用しない、世の中の大多数の人が、資料なんてムダ、何をやってるところなのか意味わからないと思うのは、そんなに不思議じゃないことだと思う。悲しいけど。
だからこの発言に世の中が批判の論調一色になったことは、少しびっくりした。
この大臣を擁護するわけではない。
でも、このままだと資料保存施設は生き残れない、もしくはそこまでいかなくても、お金が無くなり機能を果たせなくなる事例が多発すると思う。大学の人文系学部もそうだ。
なにもそれほどお金をかけなくても、多くの人に価値を実感してもらえるようなことはできないのかな。例えばだけど、小中学生に、博物館のナマの資料に触れること、主体的に資料を活用する機会を与えるのはどうか。常設展みたいに、強制的に情報を鵜呑みにさせられるような形ではなく、何か調べるテーマに沿って資料を活かしながら情報を読み取ったりまとめたりする練習。ミステリー小説の謎解きみたいで、楽しいと思う子供も多いと思う。
私は小学校の社会の授業で、地元の歴史資料館を見学したけど、すごくつまらなくて、でも大人になってからその博物館がいろいろ貴重な資料をもっているということを知り、全く印象に残って無いことにびっくりした。
もちろん、色々な人生経験があって、その情報が面白いかどうかは変わってくると思うけど、子供のうちに、自分が歴史を読み解いているというワクワク感を刷り込んでおくことって、後々効いてくる。博物館でキャプションの文字ばかり読んで、展示物そのものをほとんど見てない人が一定数いるけど、そういう鑑賞の仕方も変わってくると思う。
長々と書いてしまったが、言いたかったのは、
学問的な厳密さは大事だ。でも、それと社会との接点を見いだそうとする態度は両立可能だ
ということ。私は研究職でもないが、一般よりは少しだけ多く研究職の方々と接する機会があったので、いろいろ思ったことを書いてみた。
ちなみに夏目漱石のエピソードに関して、探してたらこんなtogetterまとめがあって、ビックリした。
研究職への道を突き進むか、それとも民間企業での就職か、迷っている人は、
研究職も商売だ、どういう形で世の中に役立とうか
なんていう観点で考えてみてもいいのかもしれない。
就活サイト結局どれが便利なのか-出版社内定者が振り返る、大手ナビサイトから逆求人サービスまで
若者のナビサイト離れが進んでいるらしいです。
この記事によると、6割くらいの学生はナビサイトを中心に就活していくのだとか。
ナビサイトに頼らない学生=意識高いデキる学生と、この記事の著者は認識されているような気がしますが、そういう人たちはどういう企業受けるんですかね?外資コンサルとかかな?
私は6割の学生に分類されると思いますが、ナビサイトが100%だったわけではないです。逆求人サイトや就活相談サービスも利用したことがありました。ということで、私が登録していた就活サービスを振り返ります。
大手ナビサイト
どれに登録すればいいかよくわからなかったので、掲載企業数が多そうな大手ナビサイト(リクナビとマイナビ)の2つに1月頃登録しました。
大手企業でも、どちらか1つの就活ナビサイトにしか掲載されていないところはザラにありました。しかし両方に掲載されていないところは、大手企業ではそれほど無いのではないかと思われます。
ナビサイトを経由せず企業に直接エントリー可能なところも多いですが、ナビサイトを経由しないとエントリーもできないどころか、面接の予約もナビサイトを使うといった企業も多いので、登録はしておいて損はないはず。あとナビサイトを経由してのエントリーだと、個人情報の入力が楽になります(名前や大学名、卒業年度などを自動で埋めてくれる)。
大手ナビサイトのメリットとデメリットは表裏一体で、とにかく企業数が多いところです。業種と勤務地などの条件を入れて絞って検索することができるのですが、実は知らなかったすてきな企業に遭遇できるチャンスです。
一方、職業に求める条件やこだわりがそれほどなかった就活初期の私は、大量の情報に混乱して辟易したこともあります。大量一括のエントリーが可能なので、冷静に考えたらこの企業なんで受けたんだろう?というようなところにエントリーしていたり、無駄な作業をついさせられてしまうところもあります。
マイナビ
メインで使っていました。アプリもPCの画面も見やすかったです。
ESを公開すると企業が添削してくれるサービスや、スカウトがくるサービスなどもあったのですが、面倒だったのでやってないです。
リクナビ
マイナビに載っていない企業をフォローするためだけに使っていました。使用頻度も少なかったので、アプリはダウンロードしてないです。
たまーに開いては、希望職種を入力して、新しく掲載されている企業がないかチェックしていました。
Open ES
どの会社にも提出できる共通様式の履歴書です。リクナビと連動しており、OpenES可という企業にはこれを出せばOKという、就活生の手間を省いてくれる代物です。
連絡先、学歴、資格、趣味以外に、
- 学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容 250字
- 自己PR 400字
- 学生時代に最も打ち込んだこと 400字
の記述欄があります。
どの企業も共通で使えるというウリがありますが、私は企業によって少しずつ話の着地点を変えたり、エピソードそのものを別のものにしていました。
会社にとって自分の良さをアピールするエピソードの書き方は以下の記事を参照。
大学関連のサービス
大学生協withnavi
生協に加入している人には、就活関連イベントのハガキが送られてくると思います。業界研究セミナーとかの案内や、企業の宣伝などを頼んでも無いのに送りつけてくるアレです。
就活に乗り気じゃなかったときはイライラしていたのですが、結果的にお世話になりました。私が利用したのは、就活講座です。キャリアアドバイザーの人が講師役で、学生は各回に15人くらいでしょうか。全て無料です。
私は自己PRの書き方と、グループディスカッションのやり方の2テーマに参加しました。自己PRの回は正直微妙でしたが、グループディスカッションのやり方は、他の参加者との実践練習もでき、満足がいきました。
利用しなかったけど、就活個別相談もいいサービスだと思いました。
ホームページから予約が簡単にできるのがよかったです。
大学の就職課
キャリアアドバイザーに個別相談に行き、面接練習をしてもらいました。生身の人間が1対1で指導してくれるってすごい事だと思います。緊張しやすい人は予行練習として活用できます。
あとは、就活体験記を読んだり、OBOG名簿閲覧ができるのが便利です。これらのサービスも学生はタダなので、一度はお試しで使ってみては。
以下の記事も参照!
タダでサービスを受けられるのはありがたいんですが、不満もあります。まずは、面談の予約がめちゃくちゃ取りにくい。2週間先の枠しか予約できないときもあった。ドタキャンが可能なシステムになっているので、実際はキャリアアドバイザーが待ちぼうけになっていることも多々あると予想しています。Twitterとか、リアルタイムで情報発信できるツールで、「急遽個別相談1名可能です!」みたいにしてくれれば便利だと思う。
また、求人票を見てガッカリしました。時期のせいもあったのか、求人数はそれほど多くなく、なぜか理化学系の企業に偏っていました。ただ大学の求人票に載っている企業は、大手ナビサイトから応募するより勝率が高いかもしれないので、一度は見てみると良いかも。
逆求人サービス
キャリアベース
適性検査と能力検査の結果に応じて、企業もしくは人材紹介業者からメールが来ます。
どこかの会社の冬期インターンの選考で、これを受けたんですよね。試験は結構難しかった記憶があります。Webテストの予行練習としても活用できそう。
人材研究所という人材紹介業者からメールをいただき、面白そうな求人が載っていたので、自分から連絡して2回面談をしました。追加で紹介してもらった求人も、私が選考に通らなかったのでダメになっちゃったのですが、かなり充実していた記憶があります。
このサービス経由で訪問したある企業の担当者が、幸運なことにとても素敵なお姉さんで、面接と言うより就活相談みたいになって終わったんですけど、就活が辛かった私にとってご褒美みたいな出会いでした。
キミスカ
プロフィールと他社の就活状況を登録することで、企業からスカウトされるというサイトです。
スカウトといっても実体は様々で、即内定!ってなるのではなく、いきなり最終面接から選考に参加してもらうとか、2回の面接で判断するとか、そういうことが多いです。
自分自身はあまり良いなと思う企業からスカウトをもらえなかったので、説明会や面接に行ったことはありません。
就活状況もちまちま更新しなければならないので、とりあえずどこかから内定をもらいたいっていう人以外にはあんまりオススメはできないかな。
その他の就活サイト
Wantedly
新卒に限らず、インターン・アルバイト・契約社員・転職と幅広く求人が載っています。最大の特徴は、企業の活動や理念がブログのような形で紹介されており、それを見て興味を持ったユーザーが面接や企業訪問を企業に打診できるというところです。
私は企業訪問や面談の申し込みをしたことはないのですが、「まずはウチがどんなとこか見てみて、軽く話し合おう」という感じの企業が多く、画期的なサービスだと思いました。
面白い記事が多くて、就活の息抜きにはいいかもしれないです。
業界は、ベンチャー企業やIT関連が多いですが、編集者(webが多い)やライターの募集も結構あります。
リクナビ就職エージェント
リクナビのアカウントを作ったときに、このサービスに加入するかどうか選べます。電話がかかってきて、面談をすればオススメ求人を教えてくれるそうです。
私は登録したことも忘れて過ごしていたのですが、何回も特定の電話番号から着信があって、それがこのサービスからでした。電話がかかってきたのが、出版社に絶対行きたいなと思っていた時期だったので、おそらくリクナビがこの時期に持っている求人に出版社はないだろうと考え、面談サービスは利用しませんでした。
マイナビ新卒紹介
メルマガ形式で、非公開求人のメールが週に1・2回届きます。それ以外に、個別面談もやってくれるみたいです。求人の内容は、総合職もあれば一般職もあり、業種も様々なところは良さそうだと思いました。大手企業のグループ会社が結構多かった印象があります。
個人的に、リクナビみたいに「とにかく面談しませんか?」みたいな形式ではなく、メールである程度求人の情報を把握してから、詳しい話を聞く段階へと進むサービスの方が便利だと思います。
アカリク
大学院生のための就活サイトということで期待していましたが、人文系の修士課程の人にはあまり使うメリットないと思います。理系の大学院生や、文系の経済の大学院生の人には、本当に大学院生を求めている企業からの求人があると思うので、その点では便利なサービスです。ただ、私が応募できる求人はSEのみでした。統計やExcelを大学院で使っている人歓迎!というような条件にもあてはまらず、そもそも応募できる企業数が少ないです。
でも、博士課程卒の求人なんかもあるところは本当にすごいし、多様な人生のあり方を応援するすばらしいサービスだと思っています。フリーペーパーが面白くて、よく読んでいました。
人文系の大学院に行きたくなったらまずやること
いつの間にか夏の院試がいろいろな学部で終わっていたようです。
きっと冬の大学院入学説明会なんかも終わっている頃だと思います。
お疲れ様です。
学部2~3年生は、そろそろうっすらと、大学院に行きたいなとか、就活と院進どっちにしようか決められないと悩む時期かもしれないですね。
この時点ですでに、研究をもっと続けたい!大学院に行きたい!という気持ちがかなり強い人は、熱意がすごいと思います。ただ、就活については本やネット上のいろいろな記事があるけど、院進をしたくなった人がどこから始めれば良いかという話はあまりない。理系や法科大学院はまだある方ですが、人文系となると情報量は0に近い。
せっかく大学院に進学したのに進学を後悔している人や、研究室とのミスマッチにより心を病んでしまった人を見てきました。大学院ライフを送るために、自分の頭で考えること同時に、こういう準備をしたら良いんじゃないのかなと思うことを書きました。
身の回りの人文系大学院生に話を聞く
学部2年生や3年生には、気軽に出来るこの方法をお勧めしたいです。
自分の行きたいと思っている研究室の人でなくとも構わないです。一緒の授業を受けていた先輩、サークルの先輩、とにかく身の回りにいる人文系大学院生と話しましょう。彼らが生活の中でどんなことを楽しいと思っているのか、どんなことをつらいと思っているのかというのを知ると知らないとでは大違いです。
院進した理由や、就活と迷わなかったかという話も、聞いてみると面白いと思います。
行きたい研究室の人と知り合う
教授と知り合いになれるチャンスがあるのであれば、とてもラッキーですが、まずは学生でも構わないと思います。
活きたい大学院が学部と同じ大学であれば、授業(特に、講義よりも人間関係が密接なゼミ形式の授業)をとるのが一番簡単で確実な方法でしょう。
他大学の大学院に行きたい場合、関係者と知り合うのは少し難しいです。ですが、授業の聴講や、その研究室主催のシンポジウムへの参加、専門的なアルバイトでの繋がりなどによって接点を作ることはできます。
学部生でシンポジウムとか参加して良いのかな?と消極的にならなくても大丈夫です。確かに研究会に来る3年生は珍しいと思いますが、その分目立つので人から興味を持ってもらえます。誰でも、人から興味をもってもらえると嬉しいものです。自分自身と同じ研究分野に興味を持ってくれる若い人がいたら、好感を持つはずです。的の外れた発言をしても、積極性や熱意を評価してもらえると思います。色々な人と知り合えるチャンスがあるという意味でも、学会や研究会への参加やお手伝いは、やっておいて損ではないと思います。
そうやって培った人脈は、入学を果たした後にもいろいろな意味で自分を助けてくれる存在になったと自分の経験からして断言できます。
もし行きたい研究室の人と知り合いになることができたら、いろいろ質問してみましょう。
先生の指導方法(進捗報告などは多い方か?自分から見せに行けば見てもらえるか?それとも完全に放置か?)や研究室の雰囲気(議論好きやおせっかいが多いタイプか、それとも個々人の距離が離れている感じか)などにギャップがあると、入学後、精神的にダメージを受けやすい気がするので、探っておきましょう。
研究室訪問
学部からストレートに進学するのでない場合は、できることならしておくと良いのではないでしょうか。
勇気が要るとは思いますが、訪問してみて、行きたかった研究室だけどやっぱりなんか違うな?と思ったら、受験を辞めても問題はありません。ただ、受験直前にそうなってしまうと大変だと思うので、やるなら早めに越したことはないです。
師事したい教授が退官、サバティカルで海外、など、自分が入学したタイミングで大学院から先生がいなくなってしまう危険性などもある程度回避できると思います。
入試説明会以降だと、入試関係者と受験生の接触が禁止されている大学もあります。少し早いかなと思うかもしれませんが、訪問時期は入試の半年前でも遅いくらいかもしれません。
研究室訪問を受け付けているかどうか、訪問が可能ならいつうかがってもいいのかどうかを必ず事前に連絡しましょう。そうすれば失礼に当たることはないと思います。
自分が大学院でやりたいと思っていることや、大学院の指導・カリキュラムなどへの疑問点を整理していくと話が早いと思います。
ホームページで募集要項や説明会などの情報をチェック
募集要項をよく確認するのは必須です。HPに公開されているので簡単に見られます。
研究室の説明・受験申込手続き・試験日・試験概要・学費など、重要な情報が満載です。学部2・3年生は、現段階での情報が自分の受験する年にも当てはまるかはわかりませんが、大抵の場合は大きく変わらないはずです。とりあえず今見られる最新の募集要項を見ておきましょう。
試験内容についても、入試の1~2年前から把握しておいて損はないでしょう。なぜなら、語学試験の準備など、対策に時間のかかる科目もあるからです。
また、論文などが求められる場合、卒論を書きあげるスケジュールとの兼ね合いもあります。
入試問題を最低1~2年分チェックする
大学院まで出向いて購入するのが一般的と思われます。
中にはダウンロードできたり、取り寄せを受け付けているところもあるかもです。
就活について考える
就活に嫌悪感を持っている人も多いのではないかと思いますが、大事な話です。
大学院に行く準備しておいて、やっぱりやめるというのは簡単です。でも、就活は3年生の終わりから4年生の前半を逃すと、受けるチャンスすらない企業が多数存在します。通年就活を行っている企業が増えてきてはいますし、そういう企業がもっと増えてほしいとは思うのですが、数年でこの状況が大きく変わるとは思えません。
心に少しでもひっかかる企業があったり、院進と民間企業就職どちらにも興味があるなら、学部新卒という大きなチャンスを使わない手はないと個人的には思います。就活と院進の両立ですね。文系学部4年生は必要単位も少ないので、受ける企業の数にもよりますが、不可能なことでは無いです。私も学部時代に1社、どうしても受けたいところを受けましたが、そのせいで忙しくなって卒論や院試に影響が出たということは無かったです。
就活と大学院で迷っている時点で研究に向いてないということを言ってくる人もいるかもしれない。でも、私はそうは思いません。大学院で色々な出会いや経験をして、人生に対する考え方がコロッと変わることだってあると思う。だから、やりたいことは何でもやっちゃえば良いと思うんです。
院試に万が一落ちたときは、もう一年受けるのか、それとも就職するのか。修士課程に進んだあとさらに進学するのかどうか。もし修士課程で学問の道を進むことをやめる場合、民間就職するのかどうか。
どれも今すぐ結論が出せる問題ではないと思うのですが、早くから頭の片隅にこれらの問いを置いておくに越したことは無いです。いざ決断を迫られたときに絶対役立ちます。
色々書きましたが、真剣に考えて自分が納得したやり方であれば、大学院のミスマッチングや進路選択の後悔が少ないはずです。
出版社・公益財団法人の求人情報を収集する方法
出版社や公益財団法人って、星の数ほどあるにもかかわらず、求人情報が巷にあふれてない気がするのは何故だろう。
採用人数が少なく、周りに相談できる人もいない。
採用も、他の業界の大手企業と比べると、少し時期がハズれていたりする。
大手就活サイトに載ってない場合もままある。
そんな3重苦の就活ですが、文系大学院生にとっては、修士卒だということをあまり気にされない業界なんじゃないかと考えています。私が見た中では、学部生より文系院生の方が採用人数が多かったり、ほぼ同数みたいなところもありました。
今回はそんな出版社・公益財団法人の求人情報を収集するために自分がやっていたことを書いてみます。
残念ながら一覧はないので、地道に集めるしかありません。
毎年は求人を出さないも多いです。
求人サイト
大手ナビサイト
2つ以上は登録しておけば安心かと。1つだけだと漏れる企業は多い気がします。
業種で絞り込み検索や、気になった企業のブックマーク機能があるので、それらをフル活用しましょう。
公益財団法人や出版社は、エントリー時期や内定時期がかなり多岐にわたる(他業種より全体的にやや遅め。エントリーシート締め切りが5月中旬以降になる企業も。)ことがあるので、ナビサイトへの掲載も遅れて出てくることがよくあります。
10日に1回くらいのペースで、検索して新掲載の企業が無いかチェックしてました。めんどいですが、このチェックを忙しくて忘れた結果、この企業受けてみたかった!と思った企業のエントリー期間を逃してしまったことも…(T T)
検索するためだけに使いました(登録は必要ないです)。「新卒 出版社」などと検索すると、大量の求人情報が出てきます。出版社じゃない求人やエントリー期間がとっくに過ぎた求人もひっかかるところが難点ですが、ナビサイトに載っていなかった出版社の求人も出てくることがあったので、そういう点では使えます。
Google検索
特に独立行政法人や公益財団法人の場合、その特殊な事業に関心があって応募するというケースが多いと思います。なので求人を探す前にまず、自分の興味ありそうな事業をしている法人を見つけるところから始めるのも良いと思います。
「アフリカ 公益財団法人」
のような形で例えば検索してみると、いくつも財団がでてくるはずです。
気になったところは、現段階で求人が出るかどうかは気にせず、とりあえずexcelリストにメモしておきましょう。
リストにしたものは、1か月に2回くらい、求人が出てないか調べてみると良いです。また、定期採用をそもそも行ったことがあるのかどうかというのも、google検索やみんしゅうなどである程度確認できます。
過去に定期採用をしていないのであれば、その年に求人が出る可能性は限りなく低いです。どうしても諦めきれない場合は問い合わせてみるという手もあります。
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出版社では特にオススメです。採用専用のアカウントを持っている企業は少なく、ほとんどが本の宣伝のツイートにはなると思いますが、どんな本を扱っている会社なのか、どんな本が売れ筋なのかを何となく把握できるので、面接でも活きるはず。
マスコミ就職読本 (@masudoku) | Twitter
出版社や新聞社の採用情報をつぶやいてくれるアカウント(もちろん大手中心)で、たまにチェックしていました。
人伝て
大学就職課にあるOBOG名簿・就職体験記
周囲の人たちが意外と存在を知らなかったので書いてみました。
就職体験記というのは、選考の流れと対策なんかが書いてある、いわゆるみんしゅうに近いようなものですが、みんしゅうよりも信頼できる情報であるといえます。同じ大学の先輩という身近な存在の体験記ということで、モチベーションも上がるはず。
業務内容を深く知りたいという場合は、名簿から連絡して会ってもらうのもいいかもしれません(自分は変なところでびびってしまい全くOB訪問しませんでした^^;)。
就職課にいったことのない人は少々面倒に感じるかもしれませんが、それほど大変な手続はいりません。私の大学は校内のパソコンからであれば、就職課まで出向かなくても自由に閲覧できるようになっていました。
ちなみに、大学就職課の求人票はあまり役立たなかったです。出版社や公益財団法人の求人情報は、見に行ったのが6月中旬と遅かったことも原因かと思いますが、1つも無かったです。タイミングや大学にもよるかもしれないので、1度行ってみる手はあるかもしれませんが。
ちなみに、出版社・独立行政法人・公益財団法人に関してキャリアアドバイザーはあまり情報を持っていないです。やはり採用人数が少ないのと、どういう仕事をしているか、外の世界の人にはわかりにくいと言うところがあるからだと思います。
キャリア相談や面接練習に行くときは、会社の情報や求める人材像など、こちらがアドバイザーの方にしっかり伝える必要があると思います。
アルバイト・インターンなどをして業界に潜り込む
出版社の場合。友達でアルバイトをしている子から聞いた話では、その会社自体が新卒採用をやっていなくても、社員さんたちと仲良くしておくことで、就活の相談に乗ってもらうことができるそうです。
それ以外にも、仕事理解が進んだり、入社後のギャップなども生まれにくいことから、時間に余裕があるチャレンジしてみて損なことはない気がします。
アルバイト→契約社員→正社員というルートも、絶対では無いですがあるようです。
先生・先輩・友達など、とにかく周りの人を巻き込む
サークルあるいは高校同期などに会ったら、ダメもとで聞いてみることです。
また、面倒見の良い大学教授がいる場合、その人脈を活かさない手はないです。職業柄、若い人の連絡先を数多く知っている可能性が高く、レアな企業で働いている卒業生を紹介してくれるかもしれません。
私はOB訪問を一切しなかったのですが、その理由は、知らない人とあんまり話したくないというのが2割、研究発表などがあって忙しいというのが8割でした。
でも、会ってお話を聞くことで、何をやっているのかわかりにくい業界の内情を知ることができたら、もう少し就活が早く終わっていたのかなというような気もしています。
できるだけ無駄な手間はかけたくないというのが忙しい大学院生の本音ではあると思いますが、手間をかけるべきときところに思い切ってかけることで、逆に近道を選べると言うことはあるのかもしれません。
いろいろ考えてしまって寝られない夜の過ごし方
大事な面接など、早く起きなきゃいけない日に限って、布団に入っても寝られないことが多いんです。
頭がぐるぐるして、寝られない。
考えてもどうにもならないのに、シャットアウトできない。
そんな夜のお供に。好きなグッズや、これはうまく寝られるぞという過ごし方。
ホットアイマスク
近所のドラッグストアではホットアイマスクが何種類か置いてありました。
大きく分けて、繰り返し使えるタイプと使い捨てタイプとあり、どちらも試したことがあるのですが、私は繰り返しタイプが好きです。
まずコスパが良い。250回使えて700円くらい。環境にも良い!
あとは、温かさや身体にあてる位置を自由に調節できるのがよいです。
使い捨てのは、耳にヒモをかけて固定するようになっており、そうしないとなかなか顔にフィットしないのです。
一方、繰り返しタイプはほどよく重みがあるので、目に当てる位置も自由に調整できます。あと首の付け根とかに当てても気持ちいいです。
寝る前だけではなく、パソコンやりすぎて目が疲れてるときも、これをしばらくやるとスッキリします。
アロマ
アロマを嗅いだからといってすぐ寝られるわけではないですが、短時間の睡眠でも深く眠れたなという気がします。
使い方は、ほんとはディフューザーやアロマランプを買うべきなんだろうけど、ディフューザーは場所取るし、ランプは電気消し忘れがこわいと思って買ってません^^;
じゃあどう使ってるのかというと、ティッシュにオイルを数滴垂らし、それを顔から少し離して置いておきます。これでも十分良い香りが楽しめます!
アロマって、結構身体に影響を及ぼすそうです。なので、必ず天然成分100%のものを、そしてあんまり安すぎるものは避けた方が良いかもです。
柑橘系はリラックスするときに適していて、逆にペパーミントなんかは集中力UPに効果があるらしいですよ。
音楽
大好きな曲はテンションが上がって逆にいろいろ考えてしまい、あまり寝られないので、自然環境の音楽とかがおすすめです。Youtubeにも色々ありますね。
【セロトニン増加で深い睡眠状態に】寝る時に聞くリラックスミュージック【α波】 - YouTube
ラジオを小さい音でかけながら寝るのも、不安感を和らげてくれるような気がして私は好きです。
過去の手紙とかアルバムなどの思い出を引っ張り返す
昔の自分、こんなに頑張ってたんだ!ということが確認できるので、謎の満足感を得て寝られる気がします。自信が出るんですね。
寝られない要因の一つが、今日はあんまり何もできなかったな…という自分への不満感というのもあったので、過去の仕事やその成果を確認することで不満を晴らしているのかもしれないです。
いっそのこと朝まで完徹すると決めて活動する
最悪の手段はこれ。
「何でもしていいんだぞー」と思うとウソのように「何もすることないな…」ってなる不思議。
目覚ましをかけることだけは忘れずに!
漫画や本を読む(ネットサーフィンはNG)
よく言われることですが、ブルーライトは睡眠の妨げになるらしい。
本といえば、この本が面白かったです。只のハウツー本かと思ったけど、今までの常識が覆されるような実験結果も紹介されていて、読んでいて面白かったです。
個人的に、精神や頭脳がクタクタになっているのに身体はそこまで疲れてないっていうアンバランスな状態が、寝たいのに寝られないという状況を生み出す気がしています。
身体を適度に疲れさせることは大事!なにもジムに通えとか、30分ウォーキングしろということではなく、無理なくできることからやっていきたいですね。
駅を自転車通勤ではなく徒歩にしてみるとか、エレベーターじゃなく階段を使ってみるとか。ショッピングも楽しみながら足を使うのでけっこう良いと思います。
文系大学院生の就活は厳しいのかー頑張ってもうまくいかないときは
今回は文系大学院生って結局就活厳しいの?問題について書きたいと思います。
私もつい最近まで文系大学院生(人文系でフィールドも大抵の日本人があまり知らないような外国)として就活をしていました。世間のイメージ通り、就活は苦戦。
もう、こんなに頑張ってるのに!努力しても上手くいかないのは文系大学院生だからなのかなってすごく悩みました。
文系大学院生は就活厳しいよという記事
「頭のいい」女子はいらないのか——ある女子国立大院生の就活リアル | BUSINESS INSIDER JAPAN
いやいや、言うほど文系大学院行ったって就活の難易度は変わらないよという記事
文系院生は「就活詰んだ」のウソ~成功・失敗の分かれ目は(石渡嶺司) - 個人 - Yahoo!ニュース
どっちなんだよ!という感じですが、私の考えはこうです。
文系大学院生の就活がうまくいくかどうかは人による。でも、文系大学院生に多い傾向のある行動のクセ・価値観*1が民間就活には適していない。
ただ、自分の身の回りの人を観察して思ったことなので、話半分に聞いてくれると嬉しいです(^^;)
就活をそこそこ準備してやってるつもりなのに、書類選考や初期の面接は通るのにそこからが…という周囲の大学院生(自分自身もです)を見ていると、以下のような傾向の人たちが文系大学院に一定数おり、就活に苦しみがちなのかなと思いました。
・行動を起こす前にじっくりと調べる。
・提出物などはなるべく完璧にして提出したい。
・人に弱みを見せたり、相談をしたくない。プライドが無いようでいて実はある。
このような傾向のある人は情報を仕入れ→自分なりに考えて消化し→アウトプットの練習をし→再び反省して修正するというサイクルが滞りやすく、結果、頑張っているのにうまくいかないと感じてしまうのかと思います。
まず最初の2つの段階では、調べることが得意・好きな人が多いので、人並み以上には情報収集し自分の中で深く理解しようとします。
私はこの段階に時間をかけすぎて、アウトプットの練習が不十分になり良い結果が出ませんでした。いま思うと、確かに頑張ってはいたんですけど、アウトプットの練習にもう少し力を注げば、だいぶ近道だったな…
人からフィードバックをもらうことを恐れている(完璧主義的な)傾向があると、余計そうなってしまいがちです。
でも、未完成なものでも、信頼できる人には見せた方が良いです。自分だけでチェックして最初から完璧なものができるなんて無理があるんですよ。
ESの添削とかは抵抗あるなと思う人は、概要だけでも良いので、軽く話してみて、相手の反応をうかがうのもいいかもしれません。軽い愚痴でも良いと思う。
人に見てもらうと、必然的に締め切りができます。それも良いのです。やろうと思えばできるのに、もうちょっと調べてから書こうかな…っていう気持ちが生まれますが強制的に締め切りを作ってしまえば、アウトプットを始めざるを得なくなります。
こうしてアドバイスをもらったら、もう一度自分なりに消化して修正します。ここで気をつけたいのは、アドバイスに引きずられすぎること。自分はどうも納得できない、ということは例えキャリアカウンセラーに言われたからといってやらなくてもよい。
文系大学院生は、深く考える力や本当にそれってあってるのかな?と疑う力はあると思うので、ここではその力を存分に発揮しましょう。
面接本番を終えたら、ノートに振り返りをします。※ノートについてはまた別の記事に書きます。
反省をする際、持ち前の熱心さと分析好きのためか、「私どこがダメだったんだろう…」と思い詰めることもありました。ですが、世の中にはちょっと考えたくらいではわからないことも多いから、立ち止まらずにとりあえずの仮説を考えて試して修正というサイクルを繰り返すしかないんだぞ、と過去の自分に言いたい。
ここまで書いていて、研究もある意味同じかもしれないなと思いました。調べを進めた結果、それまでの仮説がダメになることも沢山あると思います。でもそこで落ち込みすぎず、気分転換などもうまくはさみながら、また次の方法を試してみるってことですもんね。
修論頑張ろう。
長い長い就活の中で、試行錯誤してたどり着いた自己PR方法はこちら。
*1:こう書くと差別っぽいので言い訳ですが、文系大学院生だからというのは選考において決定的な要因にはならない、それよりも、他の候補者と比べて企業にとって魅力的に見えない人が落ちてしまうのではないかと言いたかったのです。人文系大学院生に対する物珍しそうな視線、「こいつ何やってるのw」的な面接官の言動に接したことは多いですし(出版や新聞ではあまり感じなかった)、文系大学院生であることが学部生と比べるとマイナスポイントにも多少なったとは思いますが、それを上回るプラスを面接で発揮できなかったのは自分の準備不足も大きな要因だったと思います。